Shugo Tokumaru (トクマルシューゴ) - Poker
https://www.youtube.com/watch?v=5zj3aHgLFQE
西洋美術史・思想史の研究者である岡田温司は『映画は絵画のように——静止・運動・時間』(岩波書店、2015年)で、映画の画面が果たしてきた役割を「窓」「鏡」「皮膚」に大別している。同様の比喩を用いるなら、『Poker』の画面は細胞分裂を繰り返すことで形成された「皮膚」、あるいは矩形の水槽内で培養された「皮膚」の如きイメージであると語ることもできるだろう。オールオーヴァーに展開する運動は、画面のフレームの存在を強調すると共に、地と図を一致させて、「身体としての映像」を浮かび上がらせる。